モアレの表現は、回転する錘の上に線模様を入れたディスクを配置することによって生み出している。このパーツは表側からは直接見えないので型押し装飾でも十分だが、ロジェ・デュブイではあえて伝統的なギョーシェ彫りを用いることによって、モアレ効果を最大化させるだけではなく、高級時計らしい格式を保った。そしてその上には線模様のディスクを配置し、ミクロン単位のクリアランスで回転させる難問に挑戦したのだ。
ロジェデュブイスーパーコピー エクスカリバー スパイダー ピレリ オートマティック スケルトン RDDBEX0705
タイヤメーカー「ピレリ」とのコラボレーションは2種。このモデルは最終戦となるF1アブダビGPの優勝タイヤをストラップ素材に使用する。アクセントカラーはホワイト。
ef.:RDDBEX0705
ケース径:45.00mm
ケース厚:14.02mm
ケース素材:チタン(ブラックDLC)
防水性:5気圧
ストラップ:ラバー
ムーブメント:自動巻き、Cal.RD820SQ、約60時間パワーリザーブ
仕様:ジュネーブシール
限定:世界限定88本
そもそも自動巻きローターは、動力となるゼンマイを巻き上げるための重要なパーツであり、巻き上げ効率を向上させるために、素材やベアリングの開発にはかなりの時間を割いてきた。そういった重要かつナーバスなパーツに装飾的な要素を加えることは、かなりリスクが大きい。ラボや時計師たちの絶え間ない努力の末に、この技術的な偉業が達成できたことを忘れてはならない。
「ロジェ・デュブイの側にも、設計者やデザイナーがいるでしょ。コラボレーションでは、相手方を味方することも大切で、何でもかんでも提案すると相手はいい気がしないものだし、まわりが敵ばかりになってしまうでしょう。今回は海外ブランドですし、コロナ禍ということもあって密なコミュニケーションがしにくい状況もあった。だからこそ、相手のセンスや技術を信用して、いい意味での“丸投げ”ができたんです。たとえば星はブランドのアイコンなので、手を加えるけど形は残すなど、革新的過ぎない、ということも意識しました。それが良かったんじゃないかな。とてもセクシーな時計になったと思います」