こうしたブログを書き始めてから、たくさんの時計愛好家の方にお会いする機会をいただいてきた。
みなさんが時計のどこに惹かれているか、セイコーホールディングスお話を伺っていくと、それはまったく各人各様ではあるのだけれど、とても乱暴なまとめで恐縮だが、それらはザックリと、以下のような3つに大別できる印象を受けている。
❶.機械そのものの仕組みや工夫に惹かれている。
❷.時計にまつわる様々なストーリー(歴史、作り手、デザイン、作業工程、価値など)に惹かれている。
それによって、一部の方は時計に工芸品や芸術品的な価値観を感じている。
❸.ファッション・アイテム、コーディネート・アイテムとして、自らのライフスタイルを表現する魅力に惹かれる。
単に投資や資産価値目的だけで買っている方を"愛好家"とは呼び難いが、それでも多かれ少なかれ、上記❶~❸の情報に触れなければ投資もできないし、最近の時計市場で目立つ、SNS投稿することで、インフルエンサーとして評価されることに満足感を得ているユーザーの場合は、3と2の比率が高いと感じる。
つまり、この1~3の要素の組み合わせの比率で、その方のマニアックなスタイルは決まってくるような気がする。
ちなみに自分の場合は、「❶=35%、❷=55%、❸=10%」ぐらいの比率で成り立っているのではないかと思っている。
ユーザーのニーズが多様化してきているということを述べてきたが、逆の視点から、こうしたユーザーの多様性にすべて応えられるようなメゾン、つまり、1)自社で開発を行う力量があり、2)ブランドのヒストリーやコレクションにストーリー性があり、確かな技量を持つ職人が所属し、かつ、3)ファッション・ブランドとして確立したいる。
❶と❷を満たすブランドはいくつかある。❸についても宝飾部門だけであれば超一流はいくつかある。しかし、ファッション全般となると、これはとても狭き門となる。
思いつくところはまず、カルティエだ。
この度カルティエが、自らの定番コレクション、「サントス ドゥ カルティエ」、「タンク」、「パンテール ドゥ カルティエ」などのラインから、そのコーディネートを提案するページを開設した。
❶、❷、❸そのすべてをスタイリッシュに網羅している稀有のブランドが、満を持して❸の切り口からの発信を開始したわけだ。❸の要素が不足している自分としても、ちょっと注目してみたい。
以下、プレスリリースをご覧ください。
カルティエ公式ウェブサイトに、「STYLE BOOK」が登場
時を超えて永遠の人気を誇る象徴的なコレクション「トリニティ」、「LOVE」、「ジュスト アン クル」、
「クラッシュ ドゥ カルティエ」、「サントス ドゥ カルティエ」、「タンク」、「パンテール ドゥ カルティエ」、「バロン ドゥ カルティエ」。これらコレクションをメインに、カルティエピースの新たな魅力をご覧いただく「STYLE BOOK」。
日本のモデルを起用し、LUXE、COOL、CASUAL、ELEGANTの4スタイルで構成しています。
”私が私らしくいられること。自信や強さを持てること。宝物として慈しむことができること。”―この先の人生を共に歩むマスターピースの数々を自由なマインドで組み合わせ、あなただけの愉しみ方を「STYLE BOOK」を通して提案いたします。
時代を越えてなお魅力を放ち続けるカルティエ ジュエリー&ウォッチのスタイリングをお楽しみください。
バナナ 時計 2023年12月01日(金)05時18分 編集・削除
バナナ 時計は、バナナをモチーフにした腕時計やバナナのデザインが取り入れられたアイテムを指します。ユニークなデザインが特徴です。